乳癌原発の骨転移の脳転移にガンマナイフ

2011年11月12日 さいたま市三愛病院に1人の女性。
手術日の53歳。
頭部MRI撮影。
脳に散らばる白い塊。脳の腫瘍。
その数は20個以上。すべて悪性のものだった。
世界脳神経外科学会連盟、定位放射線治療部門副会長、林基弘先生。

脳に出来た腫瘍で起こる幻覚
呂律が回らなくなった
最初の異変から1ヵ月後、激しい頭痛が襲った。
今まで経験したことの無い痛み。
翌朝近くの病院でMRIを撮影すると、脳に腫瘍があると説明される。
以前、乳癌だったということで転移かもしれません。
実は3年前乳癌で左乳房の全摘手術を受けていた。
乳癌原発の脳転移だった。

さいたま市三愛病院脳神経外科を受診。
全ての見えない腫瘍まで封じ込める方法、放射線による治療を行います。

ファーストオピニオン全脳照射

ファーストオピニオン全脳照射
脳全体に弱い放射線を当ててがん細胞を死滅させる。
時間をかけるため、目に見えないがん細胞も死滅させられる。
デメリットは脱毛、吐き気、免疫力低下、寝たきり。
今までと同じ生活を送れなくなる可能性がある。

子供のためにも今の生活を変えるわけには行かない。

セカンドオピニオンはガンマナイフ

セカンドオピニオンはガンマナイフ
微弱のガンマ線を患部に集め腫瘍を死滅させる手術。
192箇所からいっせいに照射し、腫瘍だけに当てる。
ガンマ線1本1本が微弱なため、副作用が極めて少なくすみます。
手術は最短で日帰りでできる。
デメリットは、目に見える腫瘍にしか照射できない。
万が一隠れている腫瘍があれば取りこぼしてしまう。

脳腫瘍の手術から2年後
半年に一度の定期健診。
20個以上の再発。
実は前回の乳癌が背骨に転移していた。
骨転移が脳に再転移。
特に問題は心臓循環や呼吸を司る脳幹に腫瘍があったこと。

前回の手術データから、通常より弱いガンマ線でも聞いた。
脳幹をできる限り傷つけないように照射。