正常圧水頭症のMRIの特徴と脳脊髄液が前頭葉を圧迫

公開日: : 最終更新日:2016/05/01 脳神経外科、神経内科

正常圧水頭症はみずあたまと書きます。漢字の通り、水が頭を圧迫する病気です。もしこの病気である場合、診断と治療法は簡単であり、改善する確立が高いので疑い、見つけることができれば、治る病気です。

正常圧水頭症の症例

75歳女性
足が蟹股になり、物を置き忘れたり予定を忘れる。
尿が我慢しずらい?
認知症?老化現象?

正常圧水頭症とは?

脳の脊髄液は脳質で作られている。
脳の周り、脊髄の表面を通りながら静脈に吸収される。
なんらかの原因で滞ると脳質に脳脊髄液が溜まりすぎて脳を圧迫する。
これが正常圧水頭症状。

2つのタイプで原因が異なる

くも膜下出血 髄膜下出血の後遺症 1~2ヶ月に起こる二次性正常圧水頭症
原因不明の特発性正常圧水頭症
65歳以上の高齢者の1~2%。
70~80歳で発症する人が多い。

初期症状チェック

歩行障害 両足の間隔が広だった状態ですり足、小刻みで歩くようになった
歩行障害 方向転換がしづらい、狭い場所歩きづらい
認知障害 思い出すのに時間がかかるようになった
認知障害 物忘れ、予定忘れが増えた
排尿障害 頻尿になった
排尿障害 尿を我慢できずもらす

それぞれ2つ以上で疑う。
過剰の脳脊髄液が前頭葉の内側を圧迫。
前頭葉は運動、思考、排尿のコントロールを司る。
歩行障害は初期90%以上起こる。

問診、MRI、タップテストで診断できる

正常圧水頭症のMRIの特徴

正常圧水頭症のMRIの特徴
MRI、脳の上側の隙間がつぶれている。
正常圧水頭症の特徴。
タップテストとは、腰に長めの針で脊髄液を30ccぐらい取る
歩行障害などが改善されるかなど判断する。

治療は髄液シャント術、直径2mmの管を入れて排除

治療は髄液シャント術、直径2mmの管を入れて排除

V-Pシャント

脳質に穴を開けて管を腹腔に流す。
頭蓋骨に小さい穴を開けるので稀に脳に傷をつけることも。

L-Pシャント

腰椎のくも膜かぐうから腹腔に髄液を流す。
頭蓋骨に穴をあける必要はない。
65%に生活の自立度が改善した。
注意点は腰椎の変形があると難しい。

頻度の多い疾患で早期に治療することで日常生活に支障がない程度まで改善でき、MRIで発見が簡単。

関連記事

no image

慢性疲労症候群、脳の視床に炎症、薬で治るかも

原因不明の激しい疲労が半年以上も続く、慢

記事を読む

no image

頭痛が原因の病気と見分け方

頭痛に潜む大病のサイン。 頭痛が原因の

記事を読む

no image

2度目が怖い脳震盪の見分け方。くも膜下出血、硬膜外血腫について

脳震盪疑いでも即退場が、フィギュアスケー

記事を読む

no image

脳出血 脳卒中 後遺症 手指が硬く握ったまま麻痺突っ張った緊張を解く

脳卒中後遺症をボツリヌス毒素療法が浸透。

記事を読む

no image

脳卒中の症状、救急車、早期発見、血栓を溶かす治療

脳梗塞の症状をご紹介します。 手が変だ

記事を読む

保護室から出せる?万引きは認知症で不起訴

保護室から出せる?万引きは認知症で不起訴、拘置所から出た後は?

警察管より、自殺するかもしれない、暴れて

記事を読む

no image

アルツハイマー認知症が短期記憶できない理由

脳の神経細胞のアミロイドβというたんぱく

記事を読む

no image

脳卒中後遺症の頭痛に効く安い漢方薬、身体障害者手帳を取ろう

脳卒中とは、血管が詰まる、脳梗塞(脳血栓

記事を読む

no image

第二の認知症レビー型小体と幻視を消すコツと気付くポイント

第二の認知症、5人に1人がレビー小体型認

記事を読む

no image

認知症が進行したときのケア、困った例

認知症の方の作品でペペの散歩というのがあ

記事を読む

突発性湿疹は生後6か月~1歳半くらいの子供がかかる
発熱で0~3か月は緊急。生後一カ月未満はすぐ病院に行った方がいい

生後一カ月未満の発熱は緊急度が高い。 すぐ病院に行った方がいい。

腎臓を立位で触診する
女性の痩せる痛み方が変わる腹痛の病気の正体は遊走腎だった

このところずっと体調がよくない34歳女性 三か月前から 靴の販売店の

no image
脳転移でカルセドが効かなくなれば緩和医療

78歳の夫は半年前、小細胞肺癌と診断されました。 腫瘍は右下葉に一箇

no image
左胸が痛むは首のトゲが原因の頸椎狭心症だった

●症状1 肩こり、左のコリがひどくなってきた 肩こりから三週間

no image
癌が見えないとアリムタを中止したほうがいい?

60歳の夫は1年2ヶ月前、肺腺がんステージ1bの診断で胸腔鏡下で左中葉

→もっと見る

PAGE TOP ↑