認知症のがん患者、せん妄の対応

公開日: : 最終更新日:2014/06/05 脳神経外科、神経内科

読売新聞出紹介されていた、広島県の福山市民病院でのせん妄の対応です。

せん妄の状態と原因

せん妄は認知機能が下がった状態で、一時的な興奮や幻視、無気力などの症状を伴う。高齢者に生じやすく、体調の悪さや睡眠薬、入院などの環境の変化が引き金になる。
多くは夜に悪化する。
認知症の入院患者の15%がせん妄を起こすという研究も有る。

原因になる体の問題を軽くできれば改善するが、やっかいなのはせん妄と認知症、術後のうつ病との区別がつきにくく、しばしば合併する。
誤った治療薬でせん妄が悪化したり、意思確認が難しいと適切ながん治療が控えられたりすることも有る。
一度せん妄を起こすと、入院が長期化し、再入院するケースも増える。
食事が不規則になり、回復が遅れる。
転倒事故を起こしてリハビリに時間がかかるなどの悪循環に陥ってしまう。

せん妄の状態と原因

糖尿病があるとせん妄予防に使う一般的な抗うつ薬セロクエルは血糖値を上げる副作用があり使えない。
過去、せん妄の一因であった睡眠薬の服用も避けたい。
一方で不眠に悩む男性の睡眠の質を上げる必要があり、睡眠導入剤効果のある抗うつ剤レスリンが処方された。
ここまで予防しても大腸がん手術後にせん妄が起きたのは体内の炎症がきっかけになったといわれる。
年を重ねるとせん妄のリスクはさらに高まる。

それでも患者は「病院全体で対応してもらっている。自宅で過ごすことに不安はありません」と言い切った。
表情は明るく、がんとも前向きに向き合えている。
せん妄を知ることで認知機能障害への対応力は確実に高まる。

在宅でうまく幻視と付き合うには

がん患者であっても今の時代、治る癌も多い。
治ると家に帰る。
以前テレビでもやっていましたが、幻視と本人と家族が上手に付き合う方法というのがありました。
第二の認知症レビー型小体と幻視を消すコツと気付くポイント

本人がせん妄になってしまったら、家族も介助する必要がある。
一生入院することもできないので在宅になる。せん妄、幻視を理解し生活することになる。
家族も自分ひとりで悩むのではなく、地域包括支援センターで相談しましょう。
介護支援や、デイサービスを利用するなど、軽減する制度もあります。

幻覚のほかの記事:パーキンソン病幻覚の原因は血液中のたんぱく質

関連記事

点滴で震えが止まるパーキンソン病の治療

点滴で震えが止まるパーキンソン病の治療

手足が震えるなどの高齢者に多い進行性の難

記事を読む

正常圧水頭症のMRIの特徴

正常圧水頭症のMRIの特徴と脳脊髄液が前頭葉を圧迫

正常圧水頭症はみずあたまと書きます。漢字

記事を読む

no image

ALS、横隔膜ペースメーカーの植え込みで生存期間が延長

ALS横隔膜ページングとは、横隔膜に電気

記事を読む

no image

脳梗塞,動脈硬化,心房細動と再発予防する

脳梗塞きちんと治療。再発を予防する新薬が

記事を読む

no image

アルツハイマー物忘れの特徴

65歳以上4人に1人が認知症予備軍。

記事を読む

no image

脳卒中と急性期、回復、維持の期間と廃用症候群

脳卒中のリハビリとポイントをテレビで見た

記事を読む

no image

認知症前の軽度認知障害予防法のまとめ

●ガスの元栓の締めたか忘れる ●昨日の

記事を読む

no image

認知症が進行したときのケア、困った例

認知症の方の作品でペペの散歩というのがあ

記事を読む

no image

車を運転中にくも膜下出血。追い越しやスピードで血圧が上がる

くも膜下出血など脳の病気の予防対策は?

記事を読む

正常な部分はグレー、代謝が低い部分は、青緑黄赤で表現されます

PET検査で認知症に進む症例。海馬の萎縮度を数値化

認知症とは一度能力が備わった後記憶、判断

記事を読む

no image
ジョガーズフットのICD10はない

ジョガーズフットのICD10はない 同義語 足神経炎 とかになるけ

no image
注射とHIF-PH阻害薬院外処方どっちが赤字?

人工腎臓でHIF-PH阻害薬を院外処方箋すると人工腎臓の金額が下がる。

no image
実際の現場対応。他の感染症と診断して新型コロナ疑いを消す

新型コロナウイルス疑いの実際の現場対応はこんな感じ。 保健所はま

動悸のナツメグ中毒 5g以上で危険
約8時間後に嘔吐、震え、幻覚症状、興奮、動悸のナツメグ中毒

ナツメグはニクズクの種子を乾燥させたもの。 一度に大量に摂取すると、

水を飲むだけでめまいが治る、原因は習慣か?
水を飲むだけでめまいが治る、原因は習慣か?

前回の記事に続き、めまいが簡単に治る方法です。 まっすぐ歩けない

→もっと見る

PAGE TOP ↑