持病でも抗がん剤で治す、糖尿病、高血圧、糖尿病性腎症や心筋症

公開日: : 最終更新日:2014/02/21 腎臓内科

糖尿病、高血圧、糖尿病性腎症や心筋症。
持病を抱えながら悪性リンパ腫の治療に望んだ東京都の50代後半会社経営者の男性。
2011年秋、嘔吐が続き、かかりつけ病院を受診。お腹に腫瘍が見つかった。
がん研有明病院の血液腫瘍科を紹介され11月悪性リンパ腫と診断された。
日本人に最も多い「非ホジキンリンパ腫」で腫瘍は約12センチあったが、病変が横隔膜より下に留まっている2期だった。
抗がん剤など5種類の薬を使うのが標準治療だ。

持病がある場合のがん治療

しかし、この治療の抗がん剤には心筋炎を起こすおそれのある成分が含まれるほか、腎臓保護の為の大量の水分摂取は心臓に負担をかける。
そこで、5種類の薬のうち2種類を80%の量で使うことにした。
点滴の抗がん剤や吐き気止めの薬の服用を5日間かけて行い、16日間旧約する治療を6回繰り返した。
吐き気止めのステロイド(副腎皮質ホルモン)で血糖が上がる為
一時的に飲み薬を自己注射に切り替える強化インスリン療法も行った。

それでも薬を投与すると心拍数は上がりだるさに襲われた。
手足のむくみは利尿剤を飲んでも治まらない。

こうした苦痛が頭をよぎり、薬を飲むのが辛い時期もあったが、
癌を治すためには必要と約5ヶ月間の治療に耐えた。
主治医は、癌の治療と持病を悪化させないことの2つのバランスを洞取るのかは、医師の間でもいつも議論になりますと話す。

持病があれど辛い時期もあったが寛解に至った

腹部にわずかに残った腫瘍には放射線を照射。
がん細胞の活性のない「寛解」に至った。
治療後に薬剤性の心筋炎の兆候が出たため、心臓の超音波検査、診療点数880点を毎月受ける。
週に一度のヨガ教室で汗を流すのが楽しみと健康にも輝を配る。

癌専門病院では持病を抱える患者への対応に苦慮することも多い。
昨年10月、東京都済生会中央病院と連携協定を締結。
術前検査や治療中に起きる心血管疾患の手術など、済生会の全面協力を受けている。
重い持病のある患者さんにも最良の癌医療を施せる態勢づくりをすすめていく。

思うに、糖尿病、高血圧、糖尿病性腎症などは生活習慣病。
癌は予期できない、予防はほぼできない病気。
生活習慣病は予期できる予防もできる病気。
がん治療はもはや治す時代になっているのがわかりますね。

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