強直性脊椎炎-ASの特徴。誤診、病名間違いは9割

公開日: : 最終更新日:2014/07/14 整形外科

ASは脊椎や骨盤にある仙腸関節など骨と靭帯の接合部で炎症が起こるリウマチ性疾患。原因は不明で何らかの細菌感染が引き金となって免疫系に異常が起こると考えられている。
患者は男性が女性の3~5倍を占め、30歳前の若年期に発症。
患者の白血球型(HLA)はHLA-B27の陽性の人が9割に達する。

このタイプが必ず発症するわけでないが、B27陽性の人の割合は欧米白人では人工の1割前後に対し、日本では0.3%、国内有病率推計も0.03以下と低い。
海外と比べ患者数も少ないことからASに対する意思の認識不足は否めない。

強直性脊椎炎は診断まで長期、誤診も多い

患者の会「日本AS友の会」が4月、会員患者を対象に行った調査(回答者147人)では、ASと診断を受けるまでに受診した病院は平均4.7施設。
初発症状から診断まで罹患歴19年以下の患者で平均9.4年、同20年以上では平均10.3年かかっていた。
また、9割がAS診断前に、①腰痛症、ぎっくり腰、②座骨神経症、③椎間板ヘルニア、④関節炎など、別の疾患診断を受けた。
椎間板ヘルニアの手術を受けたり、リウマチとの診断で効果のない薬を服用したりした人もいた。

強直性脊椎炎(AS)の特徴

腰痛や背部痛があっても安静で悪化し、動くと楽になるのが普通の腰痛や背部痛と異なる。初発症状として肩や膝、足首などの関節炎もみられ、「後ろに反れない」「歩き方がペンギンみたいになる」も特徴。
炎症が慢性化すると、脊椎や仙腸関節、股関節などで靭帯の骨化が始まり、固まって動かなくなる。
こうした重症患者は10~20%という。
根治療法はなく、消炎鎮痛剤での対症療法、運動療法などで可動領域を守り、骨化を遅らせることが勧められる。

近年、生物学的製剤の一つ、TNFα阻害薬の適応疾患となり、若年者で機能障害が進行していない患者では約6割に効果が見られ、
3分の1では寛解(症状が落ち着いて安定した状態)するとの結果もある。

こんな症状があれば注意

10代で股関節や足の付け根の痛み、成長痛と診断されたり、20~30代の男性が激痛で寝込むため「怠け病」と言われた人もいる。
動くと楽になる腰痛が続くなら疑って欲しい。

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