ふわふわするめまいと肩こり、トイレが近いは頚椎椎間板ヘルニア性脊髄症

公開日: : 最終更新日:2014/09/13 整形外科

45歳、子育てひと段落、バスガイドに復職。
2ヶ月ほどでふわふわするめまいが出始めた。
近頃なんども、長く続くようになって。

患者の診察室での症状の話

めまいがひどいんです。
どんな感じ?うまくいえないがふあふあする感じで長く続きます。
157cm49kg。
結婚前勤めていたバスガイドに春に復職、3月ごろは絶好調でした。
常務は週3日です。
めまいが始まったのは2ヶ月前。
その頃から肩こりがひどくなってきて。
今週からクーラー入ったでしょ。

肩がこるとあちこち具合がわるい、車酔いするようになった。
若い頃は車に酔わない、宵止めの薬は効かない。
車に乗っているとふわふわする感じがずっと続く。
一度始まると30~1時間。
ご家族は、サラリーマンの夫、中学生の息子、私の母がいます。
実は、父の脳梗塞の原因はめまい。健康診断でめまい、脳梗塞で手遅れだった。あのときめまいを見逃さなければあの年で亡くなる事もなかった。

肩こりめまい以外の症状は?
昨日仕事中にめまいで倒れた。
そのとき胸がどきどきしてくる。

バイタル

体温36.6
血圧118・58
脈拍78回分
呼吸10回

研修医があげた病名は?

発作性心房細動

心臓の動きがばらばらになって血液が全身に送られない。
心房の動きが発作的に乱れ不整脈が起きた状態。動悸やふらつき、めまいの原因。
発作が出ているとき胸を押さえる、動悸。

椎骨動脈乖離

動脈の血管の壁が避ける。頭にいく血が減る。
脳に血液を送る内側の膜がさける病気。
頭痛、首、めまい、手の痺れ、肩や頚部の違和感。

メニエール病

内耳のリンパの流れの過剰で起きる陽気
めまい 耳鳴り 難聴 30~40歳女性に多い。

見逃してはいけないもの、良くあるもの。
めまいという症状わかりやすそうで難しい。
患者はいろんなことをめまいと呼んでいる。

どんなタイプのめまいを分類する

回転性めまい

ぐるぐる回るメニエール病。
良性発作性頭位めまいの診断。
頭の位置を変化させた時にめまいが起きる。
診察室で急に横になったとき、目が横になったかどうか。
首を曲げながら寝かせる。
顔を45度横に向け体を倒す。
めまいはしなかった。
立たせてふらつきはないか確認。異常なし。
可能性は低くなった。

回転性で見逃してはいけないめまい。
小脳梗塞、平衡感覚バランス感覚。
血管の障害が原因で起こる病気、体のバランスが保てなくなる。

小脳梗塞の診断

指鼻指試験。指の場所をつかむ感覚が小脳なのでずれてくる。
異常なしで可能性は低くなった。
椎骨動脈乖離の可能性も低い。

前失神というめまい

倒れる前の症状、気分が悪くなって倒れそうなめまい。
熱い風呂からでて出る倒れる前のくらっと来る感じ。立ちくらみ。
心房細動や心筋梗塞が入る。
くらくらする。目の前が暗くなる眼前暗黒感。
しない。
全失神の症状はない。

不動性めまい

ふわふわして気持ち悪い可能性ははずせない。
小脳梗塞の可能性。

心因性めまい

もう一つのめまいの可能性。
父と同じ脳梗塞の不安、ストレス。
パニック障害が原因。
突然のパニック発作でめまい、動悸、呼吸困難。
めまいが合っても2週間後 なくなったというのも珍しくない。

診察の中だけで見逃してはいけない病気を判断する。
検査をしたい、採血をしたい。
家庭は経過を見ていくこともできる。

経過を見ることにした

初診から2週間後、入り口で転んで左足を打って車椅子で診察室へ。
あれからめまいがもっと酷くなってきて、仕事を続けていたが、ところが最近ふわふわするだけじゃなく脚がこころもとない。
めまいが頻繁に起きる。

落ちがカギを取ろうとかがむと手に力が入らなくなる。
脚がもつれたどっちともいえない。両方もつれた。
手や足だけじゃなく、トイレが近くなった。
日中は1時間も耐えれない。
冷えるせいか肩やゆびさきまでしびれる感じ。
バスガイドがバスをとめてトイレにいってしまった。

最終カンファレンス

糖尿病性神経障害

糖尿病が長い間進み、神経に行く血管も詰まる。
糖尿病の合併症、末端まで延びている末梢神経に障害。
手が動かしにくい、運動神経がやられた、おしっこが近い自律神経障害。
症状は合わない。

甲状腺機能障害

甲状腺組織のホルモンが過剰に分泌される病気。
甲状腺機能亢進 全身の新陳代謝が高まる病気。
全身の倦怠感やめまい、代謝性疾患。
手の振るえ、震せん。
症状は合わない。

脊髄小脳変性症

小脳から脳幹、脊髄の神経細胞が 徐々に破壊される症状。
脚がもつれる 失調 小脳の病変で起こるもの。
症状は合わない。

2週間の経過から見えてくるものは?
特徴的なもの。
カギを取る時 一個一個筋肉の力が落ちている?カギを取るような動作が苦手になる。
巧緻運動障害がおきていた。
歩行時のふらつき。歩行障害。

診察場で歩くチェック。すり足で歩く。
脚を曲げずに伸ばしたまま、痙性歩行

巧緻運動障害と痙性歩行が起きていた

ふわふわして気持ち悪い、浮動性めまい。
脊髄に障害があるのかな。
脊髄は体全体をコントロール。
上位 運動ニューロン
下位 運動ニューロン

脳から直接にいかない、2つの神経を通じていく。
乗り換える場所が脊椎。
不動性、歩く、姿勢を維持する異常。
足のほうに行く何らかの場所で異常が起きている。

腱反射

膝下とアキレス腱、腕には三箇所のポイント。

腕の腱反射 低下 減弱 下位ニューロンの減弱
脚の腱反射 亢進 上位運動ニューロン異常

首の脊髄の異常を疑っている。
巧緻運動障害と痙性歩行。

頚椎の検査

首を動かしてしびれや痛みがでないか。
首を下に下げると 首肩が痛い
首の検査でしびれが出た

後縦靭帯骨化症

椎体、骨が積み木でじん帯が支えている。
石灰化を起こして硬くなってきて首の脊髄を圧迫してしまう。
40~50代、糖尿病患者の男性に多い、じょじょにふえる。
急速に悪化しているので矛盾している。

ヘルニア

首の古くなった椎間板脊髄を圧迫してしまう病気。
頚椎7個、その間にある椎間板や脊髄や神経根を圧迫。

神経根の圧迫は痛みが出るが、骨髄だけ圧迫は痛みは少ない。

答えは、頚椎椎間板ヘルニア性脊髄症

歩行のふらつきをめまいと感じていた。
脊柱管がもともと狭かった、負担がかかって発症。
脊髄障害。尿意を自分でコントロールできない。
ヘルニア手術をして職場復帰を目指してリハビリを続けている。

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