人工関節の手術と糖尿病の関係と3大合併症

公開日: : 最終更新日:2014/08/29 整形外科

人工関節の重要な合併症と糖尿病の関係

どんな手術でも合併症の危険はあるが、人工関節手術でも細心が必要。
特に重要な3大合併症は、以下の三つ。

  1. 脚の静脈にできた血栓(血の塊)が移動して肺動脈を詰まらせる肺塞栓
  2. 感染症
  3. 脱臼

合併症は予防が重要だが、一定の確率で起こるのも事実。

肺塞栓

肺に血栓で思い肺塞栓を起こすと命を落とす危険性もある。
肺の血管が詰まると呼吸困難や胸痛が起こる怖い状態になります。
変形性膝関節症の人工関節を受けた男性は血栓ができるのを防止するために手術後はしっかり足首を曲げたり伸ばしたりしてくださいと指導される。
また、足全体を圧迫して血流を促進するストッキングをはき続ける必要がある。

人口関節の手術後、足が張れてくるのは深部静脈血栓症、肺塞栓の原因のひとつです

手術後にひどく下肢が張れてくるのは深部静脈血栓症です。
高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病を持つ方は起こりやすいです。
これが起きないように、下肢には弾性ストッキングという、ちょっときつめのストッキングで圧迫します。
足をよく動かして、血流をよくする必要があります。
肺塞栓は、この足の深部静脈の血栓が肺に飛んで起こる病気があるからです。

感染症

人工関節は異物のため、血流がなく細菌を攻撃する免疫力がない。
感染して間もなければ人工関節の周りを洗浄して抗菌薬で治せるが、
1か月以上もたつと細菌が人工関節の周囲に膜を張り、抗菌薬を寄せ付けなくする。
こうなると人工関節を取り外し、数か月から半年かけて殺菌し、入れなおすしか治療法はない。
もともと糖尿病や関節リウマチの人も術後感染しやすいといいます。

脱臼

人工関節では脱臼もあり得る。
脱臼も1回なら装具で固定するなどしてよくなることも多い。
繰り返す場合、人工関節の角度調整のため入れ替えが必要になることもある。
患者も手術直後は脱臼を防止するため、しゃがんだり強くひねる動作は禁物。
トイレやふろの入り方、性行為の姿勢まで図や写真入りの資料で指導を繰り返す。

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