腰痛の原因の分布。
椎間板ヘルニア、20代から減少。
脊柱管狭窄狭窄症、50代から増加。
圧迫骨折、70代から増加。
骨粗しょう症が原因の腰痛について
加齢とともにミネラルが減少で骨がもろくなってつぶれやすくなる病気。
骨粗しょう症と関係が深い圧迫骨折
もろくなった腰椎は上下から力でくしゃっと潰れる。
お腹側が崩れることが多い。
高齢者の姿勢が背骨が曲がっている、背が縮むのは圧迫骨折が原因。
ちょっとしりもち 机をもっただけでも骨折が起こる場合も有る。
女性は閉経前後、骨粗しょう症が進むので危険が高くなる。
圧迫骨折の痛みの例
骨が折れると、急性期、骨折のための激しい痛み、腰痛、背部痛。
骨が固まってくると痛みは治まるが、つぶれた状態で固まるので全体的に背骨が曲がってしまう。背中や腰の負担がかかって腰背部痛が慢性になる。
痛みがないまま圧迫骨折が進行し、背骨が曲がって腰痛という人もいる。
圧迫骨折のチェック
- 姿勢が前かがみになったため辛い
- 仰向けに寝ることが出来ない
- 身長が3cm以上縮んだ
圧迫骨折の原因が骨粗しょう症にあるので、防ぐ必要がある。
骨粗しょう症の治療
薬物療法 ビスホスホネート 副甲状腺ホルモン薬 ビタミンDなど
食事療法 カルシウム ビタミンD
運動療法 痛みが治まったら 背骨に負荷を加えると骨が丈夫になる
圧迫骨折の腰痛の治療
薬物注射 非ステロイド消炎鎮痛剤 カルシトニン注射
理学療法 コルセット・ギプス
運動療法 ウォーキング
ウォーキングのポイント
前傾の姿勢が進行しない様にする。
顎を引いて視線は10~15メートル先を見て胸を張って歩く。
杖などを使って。長さは短すぎる歩きにくいし長すぎると体が倒れる。
手を体の脇にたらした時に手首の高さ。軽く肘が曲がるぐらい。
反対側の足とあわせて杖を突く。
シルバーカー
自分で背筋を起こすのが大変でも簡単。
持ち手の高さは肘が軽く曲がって肩が曲がらない程度。
シルバーカーとの距離は20~30センチ。
圧迫骨折の手術
多くは保存療法でいいが、経皮的椎体形成術という手術がある。
背中のほうからカニューレをいれる。
潰れた背骨に針をいれ 風船を膨らませる。
高くなり空洞ができたところにセメントを入れる。
30分~1時間で終わる。当日、翌日から歩いて日常生活に戻る。
セメントは外に漏れると、血管に入ったり、脊髄に障害を与えることもある。
手術後は痛みが取れて生活が楽になる。
40代前半が骨のピーク カルシウム取ったり 運動したりして予防が大事。
骨粗しょう症にはいい薬があるので適切な薬物治療を。