手の荒れと腰痛で寝たきりの病気はSAPHO症候群

公開日: : 整形外科

日本人4人に1人が腰痛で、8割以上の腰痛は原因不明。
腰痛は必ずしも腰の骨に問題があるとは限らない。
重大な病気が隠れている場合がある。

名医東京都新宿区慶応義塾大学病院、整形外科、松本守雄先生。
独特の診察方法がある。
痛いのは腰のはずなのに診察するのは足の指。首や肩を押す。
腰痛に隠された原因を探すために全身を診察する。

腰痛で寝たきりだった人が回復した例

2年前1時間椅子に座り続けていると腰の右側から痛み。
その日の夜、寝ているときに激痛、安静しているのに傷みが増す。
近所の整形外科でレントゲン。

ファーストオピニオン変形性腰椎症

加齢による骨の変形で神経などを圧迫する病気。
40歳を超えての腰痛はこの病名を診断される場合が多い。
一時的に神経ブロック注射、炎症を抑える飲み薬を処方された。
その後、腰ではなく首が痛み出した。

近くの総合病院を訪ねた。
レントゲンとMRIを撮影した結果、背骨に白い部分があって潰れている?
消化器内科で検査をさせてください。
大腸など消化器系に病気があって腰痛が起こることがあるんですよ。
癌じゃないかなと思った。
全身の癌検査を行ったが、癌はないとの説明だった。
総合病院での診断も変形性腰椎症と診断された。

数日後、首の痛みは時々あったが、腰痛は激しくなった。
次第に起き上がるのも辛くなりほぼ寝たきり状態に。
死を覚悟し、身の回りの整理を始めた。
3ヵ月後、主人が整形外科の名医を探しだした。
こうして東京都新宿区慶応義塾大学病院 整形外科 松本守雄先生を受診。

名医の問診

・腰と首特に辛いのはどっち
腰のほうが辛い
・痛みの程度はどのぐらいちがう?
首は腰の半分ぐらいの痛さ
・歩いたり動くと痛みが強くなる?
ならないと思います。とにかく1日中痛い。
・ゆっくり休んでいても痛む?
寝ていても痛くて寝付けない。
・加齢による腰痛なら寝ているときには痛くならないはず。
別の原因がある。だが、癌や感染もない。

診察室のベッドでうつぶせに寝てもらい触診。
1腰、2首肩 痛みがある。
背中の真ん中から少し右あたり。
押しても痛くない。
背中の真ん中から少し左あたり。
押しても痛くない。
どちらも痛みはない。

手の荒れと腰痛で寝たきりの病気はSAPHO症候群
・手のひらを見せてもらってもいいですか?
乾燥肌で皮がむけている。手の平が荒れている。
・仰向けになって骨盤を押させてもらっていいですか?
骨盤を押すと痛い。

セカンドオピニオン免疫機能の異常が原因のSAPHO症候群

全身の骨や関節に炎症が置き、主に胸や首、腰に炎症が起こる。
免疫が自らの細胞を攻撃し炎症するきわめて稀な病気で特定が難しい。

まず注目したのは背中を押しても痛みがないというポイント。
腰痛を見るとき4つの原因を脳裏に描いている。
内臓疾患が隠れていないか、背中を押す触診、背骨の両サイド腎臓と膵臓。
腰痛を起こしやすいそこに炎症が有る場合、腰に痛みが伝わる。
だが本人は痛みがなかった。

手の平の荒れSAPHO症候群の特徴

手の平や足の裏に炎症を起こすのがこの病の特徴。
すかさずやった触診は骨盤。
骨盤の痛みも特徴的な症状。
骨盤と骨盤を繋ぐ部分に炎症が起きる。

特殊な画像。骨シンチで黒い部分が炎症の場所。
免疫異常を抑える薬で腰痛を和らげている。
原因不明の腰痛の一つとして上げられるようになった病名。

関連記事

no image

小指 薬指しびれ頚椎症 手首 肘が原因

手に出る大病のサインで病気がわかる。

記事を読む

細胞シートで軟骨を再生する手術もある

細胞シートで軟骨を再生する手術もある

変形性膝関節症には未来に再生医療がある。

記事を読む

no image

肩こりハの字タイプ肩甲骨の下の部分が開く

五十肩、四十肩などの病気が原因。 五十

記事を読む

no image

首の骨のズレと椎間板と脊髄の圧迫を姿勢がよくなる枕で予防

東北中央病院 病院長 田中靖久 先生

記事を読む

肩甲骨に繋がっている筋肉は30以上

肩甲骨が悪いと関係がある頭痛、耳鳴り、目の疲れ

肩甲骨が動くようになる体操をしましょう!

記事を読む

急増する尿路結石

腰痛と尿路結石の違い

腰から右・左脇腹にかけて絞られるような痛

記事を読む

no image

肩の痛みの原因の病気、五十肩、けん板断裂、石灰けん炎

肩が痛いとき五十肩でしょ、痛いけどしょう

記事を読む

no image

椎間板ヘルニア セカンドオピニオン 神経障害性疼痛の疑い

長引く謎の手や足のしびれ。 44歳女性

記事を読む

no image

首のコルセットは意味がない腰痛の原因

むちうちになったとき、 首につけるコル

記事を読む

no image

隠れ偏平足・後脛骨筋の筋力を筋トレで止めれるのか?

後脛骨筋の筋力が低下しはじめると、靴の紐

記事を読む

脳MRIは撮影の条件を変えることで分析ができる
脳MRIでD+Fでお願いしますとは?

脳MRIでD+Fでお願いしますというオーダーがありますが、D+Fとはデ

巨細胞性動脈炎の症状は顎がだるい、薬が効かない頭痛、発熱、右肩の痛み、物が二重
巨細胞性動脈炎の症状は顎がだるい、薬が効かない頭痛、発熱、右肩の痛み、物が二重

薬が効かないズキンズキンとする頭痛。 熱が二週間前から続いている

no image
アトピーの嫁が行く皮膚科の先生は寿司屋だ

嫁はアトピーなので塗り薬を毎日塗りまくる。 息子は肌が綺麗なのでアト

no image
Fr+ レントゲン はどういう意味?

Fr+ レントゲン はどういう意味でしょうか? カルテにFr+ 

抗NMDA受容体脳炎 2007年に発見
若い女性が幻覚幻聴 アメリカの記者がこの病気になり広めた抗NMDA受容体脳炎

抗NMDA受容体脳炎 2007年に発見 膠原病 外敵から身を守る

→もっと見る

PAGE TOP ↑