脱法ドラッグは安い、逮捕されない、覚えていない。依存は強い

脱法ドラッグとは危険ドラッグと言い、幻覚、興奮作用をを引き起こす化学物質が含まれ、乾燥した植物に化学物質を吹き付けた「ハーブ」、液体に溶かした「リキッド」、粉末状の「パウダー」などがある。
「脱法ハーブ」「合法ドラッグ」などとも呼ばれていたが、H26.7に警察庁と厚生労働省は危険ドラッグと名付けた。

脱法ドラッグの恐ろしさは、どんな成分が入っているかわからない点

危険ドラッグの患者が目立ち始めたのは2012年3月ごろ。
興奮や手の震え、意識混濁など覚せい剤だけでなく、大麻、アルコール依存症にも似た症状。
当時は専門病院でも、どんな成分が入っているかわからないため手探り状態だったらしい。
さらに特徴的なのが使用時の記憶がないこと。

ネットカフェでハーブを吸った男性は、壁をめちゃくちゃに壊して警察に通報されたが何も覚えていなかった。
覚せい剤ならば自分の行動を覚えていることが多く、『二度と同じ過ちを繰り返さない』と振り返ることができるが、危険ドラッグは違う。

脱法ドラッグは安い、逮捕されない、覚えていない

の三拍子がそろっており、依存性は覚せい剤よりも強い。
脱法ドラッグの成分には覚せい剤よりも強い毒性を持つものがあり、死に至る可能性もある。

覚せい剤の場合、逮捕されると家族や社会との関係が断たれ、再び手を出すケースが多い一方、脱法ドラッグは使用して間もない人が多く、回復に必要な家族らの支えが期待できる。

アルコール依存症、飲み会などでの泥酔でも忘れてしまう事がある。
忘れてしまうことというのは依存性の高い薬物を断つに難しい理由の一つになっているようです。

大阪府立精神医療センターの回復支援が紹介されていました。
読売新聞26年10月12日のくらし欄より抜粋