脂肪肝の原因はミンクル?脂肪組織繊維化の鍵分子

公開日: : 読売新聞、産経新聞の医療欄

脂肪にはいくつかの種類があり、腹部の筋肉の外側にあってつまむことができるのが皮下脂肪であり、大腸や小腸の周りについているのが内臓脂肪。
皮下脂肪や内臓脂肪の貯蔵量が限度を越えると、毒性の高い「異所性脂肪」が肝臓などに蓄積される。
心臓についた脂肪のことをエイリアン脂肪と言う。
肝臓に必要以上に脂肪が蓄積しているかどうかはCTや腹部エコーの検査で一定のレベルは調べられる。
肥満の人は検査をすると早期の段階でわかれば糖尿病などのさまざまな生活習慣病の予防ができる。

ミンクルを取り除いた脂肪組織を使ったマウスの実験

肥満の人は内臓脂肪の量が限度を越えるとミンクルを介して脂肪組織の繊維化が起こり、脂肪が肝臓に沈着して脂肪肝になる。
その結果、脂質代謝異常(高コレステロール血症)などをえて糖尿病になたり非アルコール性脂肪肝炎NASHに発展したりするメカニズムとなる。

脂肪吸引した人の脂肪はでこぼこになる理由として、脂肪は一度傷つくと組織はより頑丈になろうと繊維化するというのがある。
肝臓に脂肪が溜まると脂肪肝に炎症がおき、繊維化が加速します。
内臓脂肪にあるミンクルを取り除いたマウスの実験だと、肝臓への脂肪蓄積や糖代謝異常が軽減されたとニュースでありました。

生活習慣の予防

食事の工夫

脂肪は就寝中に溜まりやすい。
このため就寝前の食事や間食を避けることを心がける。
また、脂分の多い食事は減らし、油の種類も不飽和脂肪酸のオリーブオイルなどに切り替えることが奨励される。

運動

メタボの人は体が重く感じられる傾向にあり、エスカレーターや車での移動に頼りがちだが、日常生活の中で少しでも歩く距離を増やしていく努力が必要。
歩けば歩くほど体内の脂肪の燃焼が促進され脂肪組織の繊維化を防ぐことができる。

現実には膝に痛みを抱えるなどの理由で運動療法が難しい人もいる。
メタボや肥満症の人に対する効果的な治療薬がいまだ少ない中で、ミンクルを標的とした薬の開発が日本人の肥満を救うことになる。

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