ズーノーシスの例の病名、妊婦や子供も注意

公開日: : 最終更新日:2014/11/07 読売新聞、産経新聞の医療欄

産経新聞で天王寺動物園が紹介されていた。
「ヒツジ大きくて怖い!」「こっちにおいで、エサがあるよ」
大阪市天王寺区の天王寺動物園
羊やヤギにエサをやり体験ができるコーナーでは子供たちが歓声を上げながら動物と触れ合っていた。
(羊ともっと触れ合いたいなら羊を放し飼いの六甲牧場がいいよ)
エサを渡す際には職員が「終わったら必ず手を洗うんだよ」と声掛け。
同動物園職員の榊原さんは「必ず声掛けしています。エサ売場の隣には手洗い場も設けています。」
ズーノーシス予防のためだ。

ズーノーシスとは?

世界保健機関WHOはズーノーシスを、脊椎動物と人間との間で自然に移行するすべての病気又は感染と定義し、世界に200種類以上あるとしている。
病原体の伝播には、動物に噛まれたり、ひっかかれたりすることで感染する直接伝播と動物を触ったりすることでダニなどを通して症状が現れる間接伝播の2種類があり、
エボラ出血熱や重症急性呼吸器症候群(SARS)のように有効な治療法が開発されていないのもある。
ダニからの感染はSFTSも怖いよ。アライグマが山から運んでくるそうです。

日本の場合、諸外国に比べると動物からの感染症は比較的少ないとされている。
それでも身近なペットからの感染例は多い。

カビがペットを介して人間にも感染していた

大阪市東成区の「おざき動物病院」。
10月中旬に「皮膚に炎症がある」と飼い主が小型犬を連れてきた。
診察の結果「皮膚真菌症」と判明。
カビによって炎症が起きていた。
同院の小笹孝道院長が確認すると、飼い主も腕にかゆみがでていた。
ペットが皮膚炎を起こすだけではなく、ペットを介して人間にも感染していた。

ズーノーシスの例の病名

  • 皮膚真菌症(カビ、いわゆる白癬、水虫)
  • イヌ・ネコ回虫症
  • トキソプラズマ症
  • パスツレラ症
  • 野兎病
  • サルモネラ症
  • O157
  • オウム病
  • などなど…

動物だと子犬や子猫が発症しやすい。
人間も抵抗力の低い子供やお年寄りに症状が出ることが多いようです。
厚生労働省の「愛玩動物の衛生管理の徹底に関するガイドライン」では、ペットを介する主なズーノーシスをあげて注意を呼び掛けている。
ペットの糞から感染し、内臓や目に症状が現れる「イヌ・ネコ回虫症」、
ネコの糞などから感染し妊婦が感染すると胎児に障害をもたらす「トキソプラズマ症」、
イヌ、ネコの口腔内にいる常在菌で、人間の皮膚の化膿や呼吸器疾患などを起こす「パスツレラ症」などがある。
小笹院長は「散歩の後は足を拭いてブラッシングをしてあげる。シャンプーや歯磨きも定期的に行い清潔に保ってあげることが人間への感染予防にもつながります」と話す。

同ガイドラインによると、イヌ・ネコの他、鳥の排せつ物などから感染し呼吸器系に症状が出る「オウム病」や、リスやハムスターなどからうつり、風邪のような症状が出る「野兎病」、爬虫類からの「サルモネラ症」などもあるほか、移動動物園で牛を触ったことでO157に感染する例もあったという。
大阪府動物愛護畜産課の武田さんは、「かわいいからといって、口移しでご飯をあげるといった過度の接触は避けてほしい。また、触った後にはしっかり手を洗うことが重要です。」と予防法を話す。

野生動物の場合にはさらに感染の危険が増す。
身近なところで弱っている動物を見つけても触らずに行政などに連絡してほしい。
また、海外では国内にはない感染症も多いため、安易な動物との接触は避けたほうがいい。
適切な距離で動物と仲良く過ごしてほしい。

関連記事

no image

小学校高学年から高校生の成長期 身長の伸びとスポーツ障害

成長期に起きやすいスポーツ障害。 小学

記事を読む

no image

がん甲状腺しこりのう胞針生検細胞診エコー病院

超音波検査がん発見も。 健康診断の一環

記事を読む

no image

大腸がん肝転移、3度の肝切除を乗り越え完治

東京都内の会社役員だった60代男性は20

記事を読む

no image

血液で癌を予測,AICS検診 胃 大腸 肺 乳 子宮 卵巣 前立腺

食品大手の味の素が開発した、「アミノイン

記事を読む

no image

汗によるかゆみあせもは治るが、接触性皮膚炎は悪化する場合がある

蒸し暑い梅雨の時期から夏にかけては毎年汗

記事を読む

no image

30代の働き盛りに多い脱法ドラッグ中毒

脱法ドラッグ関連事件の摘発は急増している

記事を読む

no image

アイドルは小頭症かというほど顔が小さい。PQBP1という遺伝子の異常

冒頭から話は変わりますが、最近のアイドル

記事を読む

no image

OD錠とは水なしで飲める唾液で溶ける薬

ジェネリックとは特許切れの後発薬のこと。

記事を読む

no image

海外旅行ワクチンの接種回数、有効期間、感染病リスト

日本人の海外旅行者が増える中、旅先での感

記事を読む

no image

脱法ドラッグは安い、逮捕されない、覚えていない。依存は強い

脱法ドラッグとは危険ドラッグと言い、幻覚

記事を読む

no image
減点されにくい病名の付け方

国家資格を持っている医師は診療点数など考えずに治療する。 検査して病

no image
全摘と温存の一番の違いは残っている乳腺の量

44歳女性です。 非浸潤乳がんと診断されて手術予定ですが、全摘か温存

no image
GISTという病気の治療法は手術。腸間膜、大網、腹膜、胸膜からも発生する

68歳の女性です。 左卵巣に10センチの腫瘍ができ、7ヶ月前に左右卵

no image
LPS 認知症の原因物質を減らす方法はハチミツと歯磨き

LPSは強い口臭(生ごみ臭)が特徴の認知症の原因。 口腔内の悪玉菌。

コリン性じんましん
体温の上昇で汗をかかない場所が痛い病気はコリン性じんましん

武の健康の医学より、こんな病気が紹介されていました。 主婦48歳、パ

→もっと見る

PAGE TOP ↑