大腸カルチノイド切除術後の赤変は?

公開日: : 最終更新日:2015/03/17 消化器内科

質問 赤変はカルチノイドの再発?

41歳の男性です。
13年前、大腸カメラで4ミリのカルチノイド腫瘍が見つかりました。
ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)で切除し、年1回の大腸カメラ、胃カメラ、超音波検査で経過観察してきました。
6ヶ月前の大腸カメラで3ミリの別のカルチノイドが見つかり、ESDで2センチの範囲を切除しました。
他臓器への転移はありませんでした。

術後半年の健診で切除断端部近くに2ミリほどの赤変があったため生検を行い、結果はまだでていません。
カルチノイドが再発したのではないか、もしかしたら癌ではないか心配です。

回答 赤変は治りかけの肉芽?

カルチノイドが多発することはよくあります。
2回目の切除後に赤くなっている部分があることについてカルチノイドや癌ではなく、切除した後、傷口をふさごうとして盛り上がってくる肉芽の可能性があるように思います。
カルチノイドの再発リスクについては1センチ未満のカルチノイドであれば病理検査で静脈やリンパ管にカルチノイドの細胞が入り込んでいなければ、完治とみなしてよいと思います。
1センチ未満のものでも、リンパ節に転移していることがあるのですが、リンパ節にとどまっていれば、手術すればほとんどの方は完治しています。
仮に癌だとしても2ミリであれば治らないことはありませんし、小さいうちに転移するような悪い癌ではありませんのであまり心配しないほうがいいでしょう。

質問 造影CTは半年に1回?

主治医から「今後は半年に1回、造影CTを行いましょう」といわれたのですが、必要でしょうか?

回答 年に1回の内視鏡で十分

2回とったカルチノイドが特にわるいものでなければ、半年に1回造影CTまで取る必要はないように思います。
年に1回内視鏡検査を行っていけば十分だと思います。

平成27年3月10日産経新聞生活欄、がん電話相談より。
回答には、癌研有明病院の上野消化器外科下部消化管担当部長があたりました。
私の意見ですが、造影CTは結構体に負担がかかるらしいですね。
造影剤はアレルギーがある人も多いし、へたくそな病院だと、点滴が漏れたりすることもあるらしいです。

関連記事

no image

食道がん術後早期胃がん発見の質問と回答

質問 75歳男性、5年前食道がんので胃

記事を読む

no image

胃クイズ、消化がいい食材、胃痛、口臭の原因

次のうち最も消化がいい食材はどれ? A

記事を読む

no image

胃もたれクイズ、胆汁が原因も

胃もたれするのは食べすぎが原因である

記事を読む

胃がん転移にお腹を抗がん剤で洗うHIPEC

胃がん転移にお腹を抗がん剤で洗うHIPEC

滋賀医大のHIPECという胃がんの手

記事を読む

今回保険が適用された手術は「仙骨神経刺激療法」。

便失禁は出産を経験した50~60代女性に多い

出産や手術により肛門周辺の括約筋が損傷を

記事を読む

no image

腸がねじれるのが便秘の原因。3日運動で改善!

腸の形が便秘と関係している。 腸がねじ

記事を読む

no image

胃粘膜下腫瘍SMTとGISTの違いと新しい手術

胃粘膜下腫瘍(SMT)は主病変が粘膜より

記事を読む

no image

イケ便、硬いかっこいい便を作る消化器

イケ便とはイケメンのうんこのことではあり

記事を読む

no image

成長障害貧血クローン病下痢 腹痛 肛門 貧血 発熱 体重減少 血便

クローン病について今日の健康。 東邦大

記事を読む

no image

くるみが胃がん予防。油がDHAとEPAを作る

医学論文 ニューイングラントジャーナルオ

記事を読む

脳MRIは撮影の条件を変えることで分析ができる
脳MRIでD+Fでお願いしますとは?

脳MRIでD+Fでお願いしますというオーダーがありますが、D+Fとはデ

巨細胞性動脈炎の症状は顎がだるい、薬が効かない頭痛、発熱、右肩の痛み、物が二重
巨細胞性動脈炎の症状は顎がだるい、薬が効かない頭痛、発熱、右肩の痛み、物が二重

薬が効かないズキンズキンとする頭痛。 熱が二週間前から続いている

no image
アトピーの嫁が行く皮膚科の先生は寿司屋だ

嫁はアトピーなので塗り薬を毎日塗りまくる。 息子は肌が綺麗なのでアト

no image
Fr+ レントゲン はどういう意味?

Fr+ レントゲン はどういう意味でしょうか? カルテにFr+ 

抗NMDA受容体脳炎 2007年に発見
若い女性が幻覚幻聴 アメリカの記者がこの病気になり広めた抗NMDA受容体脳炎

抗NMDA受容体脳炎 2007年に発見 膠原病 外敵から身を守る

→もっと見る

PAGE TOP ↑