病院のノロウイルス検査の金額、費用 すぐ結果わかる

ノロウイルスは、手指や食品などから経口で感染
ノロウイルスは、手指や食品などから経口で感染し、1~2日の潜伏期間後、嘔吐や下痢、腹痛などを起こす。
軽い風邪のような症状で、かつておなかの風邪と呼ばれていた多くがノロウイルスによる感染性胃腸炎の可能性が高い。
京都大学東南アジア研究所の西渕光昭教授(微生物学、公衆衛生学)は、ノロウイルスは培養が困難で、以前は電子顕微鏡でしか検査できなかった。
今は遺伝子検査で簡単に検査できる。
集団食中毒が発生したとき、原因がノロウイルスかすぐにわかり、報じられるようになった。

簡単になったノロウイルスの検査

ノロウイルスによる食中毒はかつて、カキなどの2枚貝が原因とされることが多かった。
最近は感染者が調理することで食品が汚染され、それを食べた人が感染するケースのほうが圧倒的に多くなっている。
原因食材は様々で、浜松市の小学校で相次いだ集団食中毒は学校給食のパンが原因だった。

過去には仕出し弁当や漬物、菓子など大量調理された食品が汚染源となり、多数が感染したケースが報告されている。
仕出し弁当など昔は1つの施設で作るのは多くても十人分ぐらいだったが、今は数百人数千人分を調理する施設も珍しくない。
このため問題があると一度に大量の食品が汚染されてしまう。
社会環境の変化もノロウイルスによる食中毒が増えている一因ともいえる。

症状ない人も

嘔吐や下痢の症状は通常2~3日で回復する。
ただ症状がなくなった後も2~3週間にわたって便中にウイルスが排出される。
また、全く症状が出ない不顕性感染もある。
症状がでず、感染に気付かない人も多いが、自覚症状がなくても感染後1週間ぐらいはウイルスを排出する。
食品を扱う仕事や家庭で調理する人は症状の有無にかかわらず、調理前に手を丁寧に洗うことが大事です。

手洗いはせっけんを十分あわ立て、指先、爪の間、指の間、親指周り、手首まで念入りに洗い、十分水や温水で流し、洗い終わった手は清潔なタオルでよくふくこと。
子供や高齢者など抵抗力の弱い人の食事は生ものをさけ、加熱調理を十分行ったほうがいい。

乾燥すると空気感染も

ノロウイルスは10~100個の少量ウイルス量でも感染する。
ノロウイルスが酸に強いためで、胃酸で死ぬことはなく、腸に達し腸管内で増殖する。
ノロウイルスは感染すると空中に漂い、口に入って感染することも有る。
以前ホテルの廊下で感染した人が嘔吐し、清掃していたものの、乾燥して舞い上がったウイルスを吸い込んだひとが感染したこともあった。

嘔吐物などの処理は、使い捨てマスクや手袋を着用し、ペーパータオルなどでふき取り、塩素消毒後、水ふきをする。
ふき取った嘔吐物や手袋などはポリ袋に密閉して廃棄し、終わったら必ず丁寧に手を洗う。

病院でのノロウイルスの検査は実費、保健所などでも行っている

最近話題になった集団感染では、調理者の靴の裏にノロウイルスが検出されたそうです。
それぐらい身近とえばそうなのですが、ノロウイルスになっているかどうかの検査は幼児と高齢者以外実費です。
ノロウイルスに効果のある薬も予防注射もないため、ノロウイルスを診断する必要がないからです。
症状も軽く、2~3日で回復します。普通の腸炎と同じ治療になります。
ですから、病院ではノロウイルスであるかというのはあまり重要ではありません。
大抵、集団感染の可能性や、飲食店の感染の可能性を調べる為だったりします。

病院で実費の場合の金額

ノロウイルスの検査は実費ならば2000円~3000円ぐらいです。
(初診料も実費となると6500円ぐらいの病院もあります。)
病院では実費の検査というのは嫌がる傾向があります。
なぜならばノロウイルスとわかったとしても特効薬はなく、治療に関係ないからです。感染性胃腸炎に準じた治療となります。
当日に結果がでない病院もあります。
保健所であれば無料の所もあります。
目的に合わせて問い合わせるとよいです。