膵臓癌の5年生存率を上げる尾道プロジェクトがNHKで紹介されていました
5年生存率
大腸がん71.1%
胃癌64.6%
肝臓がん32.6%
肺がん31.9%
膵臓癌 7.7%
膵臓癌年間死亡者数31866人
尾道プロジェクト JA尾道総合病院 花田先生
地域ぐるみで膵臓癌早期発見
5年生存20%まで向上
膵臓とは?膵臓癌は膵液が流れるすい管に80%発生
膵臓は長さ15~20cmの臓器。
膵液分泌(消化液)インスリン分泌(血糖を調節する)
膵臓癌は膵液が流れるすい管に80%発生。
長期生存は手術が不可欠。
発見が遅れて手術できないケースが7割を超える。
胃や大腸の後ろ側 通常の超音波内視鏡で観察することができない。
自覚症状はあまりないが、腹痛、背中の痛み、黄疸、食欲低下・体重減少などがある。
尾道プロジェクトの流れ
かかりつけ医 危険因子チェック 腹部エコー
↓紹介状
中核病院 JA尾道総合病院 精密検査 細胞診
すい臓がんの危険因子
糖尿病、慢性膵炎、遺伝性膵炎、肥満、喫煙、大量飲酒、すい臓がんの家族歴
膵臓癌の患者の26%は糖尿病と報告。
糖尿病の急激な悪化、突然の発症は膵臓癌が特に疑われる
腹部エコーでは間接所見をみる
微小癌、すい管が拡張していたりすいのう胞を見る。
膵臓癌が1センチ以下で治療できれば80%
さらに早期なら86%が長期生存できる
内視鏡 MRI CTを組み合わせるのが一般的。
超音波内視鏡EUSで1センチ以下の膵臓癌を発見できる方法
口から胃の中に内視鏡、膵臓に沿って超音波。1cm以下のがんや前がん病変も発見できる。
超音波内視鏡、膵臓を見た映像、すい管が狭くなっていたりがわかる。
細くなっている、途切れたりするのがはっきり写る。
形になっていないがんでも、すい管の周りに炎症、炎症がすいかんを締めてつけているなどがわかる。
画像に移っていないがん、すい管の中にいることが強く疑われる、この段階でがんと分かればステージ0。
膵臓がん確定にはドレナージで膵液を採取して細胞診
はっきり判断するにはドレナージチューブ 膵臓のすい管まで差し込んで膵液を採集する。
がんがあれば膵液にがん細胞が混じっている。
速い診断が可能。
尾道プロジェクトの成果
8394人精密検査 432人にすい臓がん
ステージ0で18人
ステージ1で36人発見できた
かかりつけ医と中核病院の緻密な連携がよかった
かかりつけ医の診療データがリスクのある人の発見につながった
他にも沖縄、鹿児島、熊本、大阪、山梨県でも採用検討されている
膵臓癌診断ガイドラインにも採用されている