胃粘膜下腫瘍SMTとGISTの違いと新しい手術

公開日: : 最終更新日:2014/12/21 消化器内科

胃粘膜下腫瘍(SMT)は主病変が粘膜よりも下層にある隆起性病変の創傷で、その中に含まれる代表的な腫瘍が消化管間質腫瘍(GIST)が挙げられる。

胃の粘膜の下にでき、大きくなると転移することもあるジスト(GIST=消化管間質腫瘍)の手術で、胃内手術と呼ばれる新手法が注目されている。
腫瘍だけを切り取れる為、胃を切除せずにすみ、患者の生活の質の向上に繋がっている。

GISTは胃や食道、小腸、大腸の消化管にできる腫瘍(粘膜下腫瘍)の一つで、発症率は10万人に2~3人と言われる。
胃がんは胃の内側表面の粘膜で発生し、進行するとしたの筋肉層に食いこむが、GISTは筋肉層で発生する。

従来の開腹して胃を取る手術は負担が大きい後遺症がある

胃の痛みや不快感などの自覚症状はない。
胃カメラをしたときに粘膜が盛り上がった形で偶然見つかることが多い。
小さいうちは良性だが、成長すると肝臓などに転移する恐れがある。
短期間に急に成長して破裂し、吐血した例も報告されている。
大きさが2センチを超える場合は早目の手術を受けることが勧められる。

近年胃がんの手術は口から入れる内視鏡で癌を粘膜ごとそぎ取る方法が普及してきた。
だが、粘膜の下に潜っているGISTはこの方法が使えないので、転移のないGISTでも進行した胃がんと同様に腫瘍を含む胃を大きく切除する手術が行われてきた。

特に食道と胃が繋がる部分、噴門部にGISTができた場合は、手術で重要な神経が傷つき、胃が機能を維持できずにほとんど動かなくなる為、胃を切除する例が目立っていた。
しかし、胃を大きく切除すると手術後に食が細くなったり、腹部の不快感が続いたりするなど生活の質が低下してしまう。
そこで登場したのが胃内手術だ。

参考:胃を取った後に起こること
胃を切った後の主な後遺症
胃がん胃切除後の痩せ
胃全摘で認知症

GISTの胃を取らない胃内手術

器具を入れるのは口からや鼻からではなく、胃ろうのように、胃とお腹に穴を貫通する。
胃ろうボタンをつけるような感じ。
そこからカメラと切除器具を胃の中にいれ、粘膜を切り開いてジストを摘出。
胃を切らずに済む為、手術後の痛みが少なく回復が早い。
ヘソの穴かから器具を入れる単孔式では体の表面に傷が残らない。
所要時間2時間。

2014年7月27日読売新聞、医療欄、メディカルトピア草加病院(埼玉県草加市)の取材記事より参考。

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