膵臓癌の勉強、1期2期3期4期手術するボーダーラインは?

人間ドッグ 腹部エコーで膵臓癌3期
癌は膵臓の外に広がって動脈にも転移、肝臓への転移は見られなかった。
大きなショック 助かるのかどうか・・・

膵臓癌の最新治療をNHKの今日の健康で勉強してみた。
膵臓癌は早期発見が難しく治療も難しい。
手術、抗がん剤、放射線治療。

膵臓癌のがんの進行度ステージについて

膵臓癌1期2期3期4期手術するボーダーラインは?
1期 膵臓の中にとどまり 転移しなければ1期
2期 膵臓の外に広がったり、リンパ節に転移していれば2期
3期 膵臓の周囲の主要な動脈に転移していれば3期(腹腔動脈、上腸間膜動脈、総冠動脈)
4期 肝臓や腹膜に転移していれば4期です

膵臓癌1期2期3期4期手術するボーダーラインは?

膵臓癌1期2期3期4期手術するボーダーラインは?
ボーダーラインとは手術できるが完全に取り切れず再発する可能性が高い。
判断は難しい患者ごとに可能性だどれぐらいか判断する。体のリスクも考える。

膵臓癌は完全に切除できたように見えても目に見えないがんが残っている場合が多い。
1年後に70%、2年後85%再発するという報告がある。
手術に加え抗がん剤治療を組み合わせるのがいい。

すい臓がんは抗がん剤治療だけで完治しない。
手術できる、ボーダーラインと判断されても手術後抗がん剤をする。
ボーダーラインの場合は再発が高いため、抗がん剤してから手術して抗がん剤ということもある。
(ボーダーラインではない場合は術前抗がん剤は臨床試験中)

手術前抗がん剤の効果は?

長所:抗がん剤治療が確実に実施できる、がんが縮小すれば手術しやすい
短所:がんが進行し手術できなくなる可能性がある

手術前:ゲムシタビン(注射)+S-1(飲み薬)
手術後:S-1が第一選択。使いづらい場合はゲムシタビン。

副作用

ゲムシタビン:吐き気嘔吐発熱発疹疲労感など
S-1:食欲不振吐き気下痢口内炎皮膚色素沈着
共通:白血球減少貧血血小板減少

手術

膵臓は膵頭部、膵体部、膵尾部の3つの部位
膵臓は膵頭部、膵体部、膵尾部の3つの部位にわかれる。

膵頭部のがんの場合

膵頭部のがんの手術の場合
膵頭部、胆のう、胆管、十二指腸、周辺のリンパ節を一塊に手術する。
残った膵臓に胆管、小腸を繋げる再建術を行います。非常に難しく6時間から8時間かかる。
膵頭部領域がんの基本術式は、膵頭十二指腸切除 

参考:膵頭に関する記事一覧 

膵体部、膵尾部のがんの場合

膵体部、膵尾部のがんの手術の場合
膵体部、膵尾部、脾臓および周辺のリンパ節を切除。
十二指腸、胆管、胆のうはそのまま残る。

がんが膵臓全体は膵臓全部摘出

周囲の臓器も切除し再建。
すい臓によるインシュリンの分泌がなくなるためにインシュリンが必要となる。

すい臓がんの手術の合併症

膵頭部癌は特に難しく、手術後30日間の死亡リスクも高い。
膵液が漏れる
血管を溶かし出血
胃から食べ物が一時的に排出されない
糖尿病を発症する

専門医が集まり手術件数も多い病院、ハイボリュームセンターで行うのもいい。

手術できない場合

すい癌が進行すると十二指腸が詰まり食べ物が通らない
内視鏡で十二指腸にステントを入れ食べ物を通るようにする治療がある。
癌の痛み症状を和らげる緩和ケアも重要。

抗がん剤

ゲムシタビン
S-1
ゲムシタビン+エルロチニブの併用(副作用が強くあまり行われていない)
フォルフィリノックス
ゲムシタビン+ナブパクリタキセル

新しい薬の方が効果がつよく副作用が強いこと傾向がある。

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放射線の併用

手術できないが、遠くの臓器へ転位していない場合
1日1回5~10分程度
5~6週間
吐き気、嘔吐、食欲不振、皮膚炎、下痢