汗をかくだけでは涼しくならない。
汗は体温を下げる重要な役割を果たしている。
熱中症対策で大切なのは喉の渇きを感じる前に水分補給すること。
これは冷たい水が体に入り、体内にこもった熱を吸収するから。
参考:水は小腸から吸収される、冷たすぎると動きが鈍る
汗は蒸発する時に体温が下がる
さらに飲んだ水が汗になり、乾く時にも体の表面温度を下げる。
汗が蒸発する時、接している肌の熱(気化熱)を奪う為だ。
一般に100ミリリットルの汗で体重60キロの人の体温を1度下げることができる。
落ちる汗や拭く汗は体温を下げない
汗は、ただかくだけではダメで、汗が皮膚の上で蒸発する時、初めて体温が下がる。
打ち水と同じ原理です。
ぽたぽたと落ちた汗や、ハンカチでふき取られた汗では体温を下げるのには役に立たないのです。
湿度が高いと汗が蒸発しないので体温は下がらない
梅雨時は汗をかけばかくほどベタベタと不快に感じたはず。
これは雨で空気が大量の水蒸気を含み、汗が蒸発しにくい為なのです。
これは全て熱中症にかかわることです。
汗を効率よく蒸発させるためのキーワードは「湿度」と「風」です。
湿度の低い日に風を浴び、汗ばんだ肌の表面付近にある湿った空気を分散させると汗の蒸発がより促がされる。
上手に汗をかくことは、厳しい日本の夏を乗り切るコツ。
外出時に汗をかいたときは水分補給をかねて木陰で体を休めてみよう。
風邪が出てくる夕方などは、スーッと涼しくなるのを感じるはずだ。