ナツメグはニクズクの種子を乾燥させたもの。
一度に大量に摂取すると、嘔吐、震え、幻覚症状、興奮、動悸などの中毒症状がでる。
5g以上で危険。
約8時間後に発症するので原因が特定しにくい。
晩御飯にナツメグが入った香辛料を大量にたべて発症する人もいる。
治療法がなく安静にして経過観察するしかない。
スパイスは毒性と紙一重。
一度に大量なスパイスはいろんな症状が起こる。
例えば、
シナモン、ターメリックは肝障害
ローズマリー、八角は痙攣や昏睡
セフラン、セージは痙攣、意識障害
カレーライスの成分はいろんな香辛料をつかっているので一つ一つの摂取量は少ない。
中毒センターより
●作用と毒性
精神神経作用により幻覚が生ずる
人経口中毒量:ナツメグ1~3個または5~15gで精神神経症状出現
最小致死量:ナツメグ2個(8歳男児)
●症状
抗コリン作用と類似の症状が出現
嘔気、おう吐、下痢、口渇、顔面紅潮、発熱、頻脈、嗜眠、幻覚、知覚麻痺。
嘔気、おう吐はほとんどの症例で発症、おう吐が激しく代謝性アルカローシスとなりめまいが生じた例やおう吐や下痢により虚脱になった症例も報告されている。
●治療
大量服用の場合にはおう吐下痢に対する処置と水・電解質の補正が必要となる。